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「観光農業」 その先は?
 所属している写真クラブの撮影ツアーで、旭川市、滝川市を回って、まる一日写真撮影を楽しみました。
 行く先々で見た風景は、今に始まったことではありませんが、日本の農業も国際的な「競争原理」の下で、耕作面積の拡大、生産の合理化、多品種生産と私たちの幼い時代の記憶とは異質の農業が展開されているようでした。
 訪れた滝川市では、すでに田植えも終わり、これからは畑作の作付け作業が最盛期を迎えようとする時季に見えましたが、近年滝川市観光の目玉として人気上昇中の、日本一を誇る約180ヘクタールの菜の花畑の花が満開期を迎えているというので、その撮影にトライすることになりました。
 なるほど!、「日本一」と言って憚らないだけのことはありました。
 それこそ、見渡す限りの菜の花畑で、視線の先は「黄色い大河」の水面が目の前にあるようであり、黄色いアムール川か揚子江を見ているようでもありました。
 この菜の花、もちろん収穫期が来れば大型コンバインで刈り取りが行われ、そのタネは名前の通り「菜種油」の原料として、農家の経済に寄与するのだと言う話を観光客を案内してきた地元のタクシー運転手に聞きました。
 農産物の生産現場が、そのまま観光資源になる。生産者にとっても、地域経済にとっても願ったり叶ったりに違いありませんが、しかし、それほど話は上手く出来上がっているものなのでしょか?。
 考えてみると、元々は農作物だった花々が、今は観光用として栽培されている植物は少なくありませんし、食糧生産のための畑や田んぼに観光用の花々が植え付けられる例も、既に常態化しています。
 貧乏農家の次男坊として育った僕などは、広い立派な田んぼに如何にきれいな花が咲き乱れ、小高い丘が虹色の花々で埋め尽くされても、「実」を結ばない花に全幅の信頼と賞賛を贈る気になれない複雑な気持ちがどこかにあります。
 決して農業を「見世物」にしているわけではないのでしょうけれど…

    
   <写真をクリックすると大きくして見ることが出来ます> 
 
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 大河の流れを見るような菜の花の海

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 取り残され、朽ち果てる「納屋」原型を止めるのは何時まで?

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 破れた窓ガラスから覗いてみたら… 
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by ebataonnzi | 2010-06-14 15:23